宗派:単立(真言系)
御本尊:阿弥陀如来
寺宝:阿弥陀如来 大般若経六百巻 大曼荼羅図(金剛界、胎蔵界)
開基:髙尾山薬王院第九世・源恵上人
開創年:元和元年(一六一五)八月
縁起
髙尾の峰をはるかに眺め幽玄なるたたずまいの中に屹立する正名山地蔵院大光寺は多摩四国八十八ヶ所第七十番札所である。草創は元和元年(一六一五)八月髙尾山薬王院第九世・源恵上人による。中興開山広雄上人より今日まで中興第十五世を数える。古文書(およそ二百十四年前天明五年(一七八五)四月中興第六世憲善上人の記述)によれば本堂九十一畳、境内杉、さわら、五、六千本余、備金百三十五両とある。
また、大南院より五石、以下常憲院、有徳院、惇徳院、浚明院、文恭院、煩徳院、温恭院、昭徳院、明徳院より九通の御朱印と御朱印地を賜ったという往時の隆盛のさま堂々たる伽藍の様子が窺われる。明治十五年(一八八二)災害に罹り惜しくも本堂、庫裡が焼尽したが、明治三十四年(一九〇一)十月十四日高尾山薬王院、第九世源恵上人の創建による高尾山の山門と薬師堂を金百円を納入して移築し本堂として再興した。この事は石川日記に「十三日雨天初沢大光寺本堂再建上棟式有但し此の本堂ハ高尾山旧薬師堂ナリ然ルニ薬師堂跡ヘ高尾山本堂新築ニ相成依而大光寺ハ高尾山末寺ニ付金百円ノ買金ニ而大光寺ヘ譲受ノ様子ニ御座候。」とあり、更に十四日「雨天ニ付延日大光寺上棟式ニ成棟梁八王子寺町小町」とあり、この棟梁は宮大工として名高い。しかし、この本堂も昭和四十年代に入り老朽甚だしき為、昭和五十年に地下客殿、地上一階本堂を新造再建す。北向き阿弥陀として有名である。また、地域住民のため斎場を兼ねた檀信徒会館を平成十一年十二月に落慶す。又、樹齢四百年の枝垂れ桜、希少種の江戸彼岸桜等の桜が有名です。四国八十八ヶ所お砂踏み霊場、お不動様、観音様、稲荷大権現等がありますので、 お参り下さい。
メモ
庫裡は関東綱五郎(?~1886年)本名鈴木綱五郎。清水次郎長の客分であった旧宅を移築したものである。
年中行事
1月1日 元旦祈願会 3月 春彼岸会
4月8日 降誕会(花まつり) 4月18日 観音様祈願会
7月9日 施餓鬼会 7月13~16日 盂蘭盆会
9月 秋彼岸会
毎月 第3日曜日 2時 写経会
その他、仏事、人生相談、運勢、方位、家相、姓名判断等随時
地図
JR京王高尾駅南口より徒歩3分