宗派:曹洞宗
御本尊:釈迦如来像
寺宝:森原法山大和尚
開創年:寛文元年辛丑1662年
縁起
明治に火災に遭い明治23年庵主心海知請尼の没後手続きの不備により昭和3年迄寺院としての権能を失い寺領没収の寸前であったが、歴史ある庵を廃寺にすることを惜しんで師僧である森原法道大和尚が当時山梨県穴山村重久の福泉寺の住職であったが、その住持職を辞して再創のため東奔西走して昭和4年7月20日再創免贖を本山より下付され同年7月22日住持となり東源庵を東源寺と改め、昭和7年に法道大和尚の師僧である。
北多摩郡清瀬村野塩の圓福寺住職森原法山大和尚を招請し開山とし自らは二世となって再開創することができた。尚伝聞に寛文元年辛丑年(1662)に創建されたと言う。
寺宝露座ではあるが無銘の石の地蔵尊がある。
信心深い石工が彫ったものであろうか昨今の地蔵尊には見られない良いお顔で穏やかさと温かさが伝わる。
素朴であるが巧まざる真実が刻まれているように思われる。
同じく如意輪観音かと思われる半跏思惟像のやや首を右に傾け微笑みかけている面影はやはり信心深い田舎の石工が彫ったものであろう。
光背の後からみると礫岩のようでかなり彫りにくかったであろうが鄙びた巧まざる面差しは見る者に思わず微笑みが浮かぶような彫り方である。
両者ともに野の佛の庶民性がある。
メモ
「新編武蔵風土記稿」によれば「禪宗曹洞派・下恩方村心源院末、開山起立のわけ詳ならず」とあって「寛文年間より除地となりしといふ」とある。
開山当時は”東源庵”と呼称され代々尼僧が住していた。
年中行事
7月6日施餓鬼会
8月15日施餓鬼会
地図
JR西八王子駅南口より徒歩10分