南清山 一乗院 観音寺かんのんじ

宗派:真言宗智山派

御本尊:十一面観世音菩薩

開基:頼仙法印

開創年:室町時代

縁起

本堂は天正11年の建立で屋根の両端に2つの擬宝珠を持つ作りは関東地方では唯一である。

薬師堂は元は八王子市下犬目にあり、桃山時代文禄二年現地に移しその中興開山は俊覚法印(1625年寂)と伝えられている。

行基菩薩の作で「峰の薬師」と称される秘仏が安置されており、寛永年間には御朱印薬師堂領五石を賜った。

縁起によると犬目の里の医王堂が天正年間の兵乱にて焼失、その際不思議にも紫金の霊像が火中から飛び出し当山に来られ松の木にかかつて光明を発し山林を照らしたので山主が驚いて草堂を作り尊像を安置したと伝えられる。

そのお姿は目もくらむばかりに気高く美しく浄瑠璃世界の教主にして諸々の病悉く除く医王と人々から崇め奉られたと言われる。

境内にある薬師堂の別当寺として創立された観音寺は多摩八十八ヶ所第七十四番札所であり、本尊十一面観音が安置され、室町時代の寛正元年(1460)示寂した頼仙法印が開山したと伝えられている。

メモ

蘭方医秋山義方父子及び陸軍軍医総監秋山練造将軍のお墓と記念碑。

高野長英と親交のあった秋山義方は江戸に赴いて程田玄悦、湊長安に蘭学を学び子安町に眼科を開業この地に蘭学の礎を築いた人として知られている。

山門は八王子千人隊の千人頭旗本中村左京の屋敷の門を移築したものである。

年中行事

1月1日 薬師堂元旦護摩供

3月 春彼岸

7月6日 施餓鬼法要

7月 お盆

9月 秋彼岸

地図

JR八王子駅南口より南西へ向かって徒歩10分

住所:〒192-0903 八王子市万町125-1

住職:鈴木一雄

電話番号 042-622-3258
Googleマップ